レガシー・コア会計メインフレームのマイクロサービス移行
ストラングラーフィグパターンを適用し、旧式の超高トランザクションコア会計台帳をクラウドネイティブな分散型マイクロサービス環境へ安全に段階移行。
課題
クライアントは、メインフレームによる基幹勘定系システムに依存しており、巨額の保守ライセンス料、レガシーエンジニアの高齢化・人材不足、およびビジネス要件対応の遅れに悩まされていました。毎日数百万件の更新が発生するため、一括移行(ビッグバン移行)は許容されず、既存の台帳とのデータ整合性を100%保ちながら、徐々にクラウドへシステムを「絞め殺す(移行する)」アプローチが必要でした。
アーキテクチャ設計・運用フロー
分解されたドメインアーキテクチャ
ソリューション
当社は「ストラングラーフィグ」パターンによる移行ロードマップを設計・適用しました。メインフレームと新システム間のトラフィックを制御するAPIプロキシを配置し、双方向 Change Data Capture(CDC)によるデータリアルタイム同期パイプラインを確立。顧客、契約、決済などのビジネスドメインを個別単位で切り離し、移行を進めることで、メインフレームの完全停止を達成しました。
メインフレーム撤去とデータ移行の進捗
業績評価指標 (KPIs)
| 業績評価指標 (KPI) | 目標・基準値 | 実績・結果 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 勘定系システムスループット | > 5倍 向上 | 6.2倍 向上 | ターゲット超過達成 |
| メインフレーム MIPS 消費率 | > 80% 削減 | -90% 削減 | ターゲット超過達成 |
| データベース同期遅延 | < 200 ms | 84 ms | 高応答性 |
| 台帳照合不一致エラー | 0 エラー | 0 エラー | 完全整合 |